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妊娠中の認知的ソーシャル?キャピタルと 産後うつとの負の関連:エコチル調査

概要

富山大学学術研究部医学系公衆衛生学講座の松村 健太 講師、畠山 岳大 元研究員(現所属:芝浦工業大学SIT総合研究所)らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、約8万2千人の妊婦の認知的ソーシャル?キャピタル(近隣への信頼感や互酬性、人に対する全般的な信頼感や互酬性)と、出産後1ヵ月および6ヵ月時点における産後うつとの関連を調べました。その結果、認知的ソーシャル?キャピタルの種類や、産後うつの測定時期に関わらず、認知的ソーシャル?キャピタルは産後うつと負に関連していました。しかも、その関連には明確な用量反応関係が認められました。この結果は、妊婦のソーシャル?キャピタルを高める取り組みが、産後うつの予防に繋がる可能性を示す重要な研究成果といえます。

この研究成果は精神医学系の国際専門誌「Neuropsychiatric Disease and Treatment」に2024年6月13日に掲載されました。

研究内容の詳細

妊娠中の認知的ソーシャル?キャピタルと 産後うつとの負の関連:エコチル調査[PDF, 583KB]

論文情報

論文名

Inverse Association Between Mothers’ Cognitive Social Capital During Pregnancy and Postpartum Depression: The Japan Environment and Children’s Study

著者

畠山岳大?松村健太???田暁子?稲寺秀邦?JECSグループ

掲載誌

Neuropsychiatric Disease and Treatment、20巻、1279-1292ページ

DOI

https://doi.org/10.2147/NDT.S456295

お問い合わせ

富山大学 学術研究部医学系 公衆衛生学講座 講師 松村 健太
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