ON THE WAY 2025 ー富山大学芸術文化学部 渡邉雅志研究室
会期
第1期:2025年6月7日(土) ~6月12日(木)
市井那奈 & 長谷川夏希 & 藤井直哉
第2期:2025年6月14日(土)~6月19日(木)
谷口美優 & 濱崎優紀子
営業時間:11:00~19:00
※芸文ギャラリーは水曜定休
開催場所
geibun gallery(芸文ギャラリー)
〒933-0029 富山県高岡市御旅屋町90-1 KMビル1F
※専用駐車場はございません
概要
本展は、富山大学芸術文化学部 渡邉雅志研究室に所属する大学4年生5名による展覧会です。
展覧会と言っても、皆さんが思う内容とは違いますので、少しご説明させていただきます。
当たり前のことですが、人間一人ひとりに人生があり、歩む道が違います。
歩んだ道が、その人の個性や性格、価値観や感性をもつくっていきます。
本人が特に意識しなくても、日々過ごしているだけで誰でも個人は形成されていきます。
つまり、人は初めから「個」でありオリジナリティに満ちていると言えます。
誰とも同じではないのです。
ですが皆さん、「自分には個性がない」「自分にできることなんて特にない」「自分ぐらいの人はたくさんいる」と思ったことはありませんか?
それは、自分と誰かを無意識に比較して“自分にできないこと”を見つけ出し、評価してしまうからです。
なぜ、“自分にできること”を意識的に探して、自分の「個」を評価しないのでしょうか?
渡邉研究室の5名は、これから大学生最後の課題「卒業研究」に取り組みます。
その前にいつも私は、私の研究室を選んだ学生について知ることから始めています。
何が好きで、何に熱中して、どんな子ども時代を過ごして、何を覚えているか。
デザインを学ぼうと思ったきっかけや、普段過ごしていて気になることまで。
どんどん話して、どんどん記憶を呼び覚まします。
記憶が活性化し、認識していなかった記憶の断片が浮かんできます。
本人ですら気がついていないことを見つけて会話をするのです。
すると「あっ、そうだったのか!」と思う瞬間が不意に訪れます。
その瞬間が自分の「個」にようやく気がつき、自ら評価した瞬間なのです。
この瞬間から渡邉研究室での「卒業研究」が始まります。
自分の「個」を認識し、それができることであり、好きなことであり、チャレンジしたいことだからです。
私はこの時間を展覧会として企画し、皆さんと共有したいと思いました。
5名の歩んできた道を共に知り、感じ、理解し、人間の「個」について考えたいのです。
考えているうちにきっと、皆さんは自分の歩んだ道を振り返り、これから先の自分のことも考えるでしょう。
誰だっていつだってこの瞬間は、「ON THE WAY(途中)」何かに向かっている途中です。
ここは誰にとっても可能性に満ちた現在地に違いないのです。
自分を認めることが可能性をつくるのです。
本展をきっかけに、皆さんにある「個」に出会っていただけたら幸いです。
富山大学芸術文化学部 准教授 渡邉雅志
観覧料
観覧無料
主催
富山大学芸術文化学部 渡邉雅志研究室
関連リンク
お問い合わせ先
富山大学芸術文化学系 准教授 渡邉雅志
TEL:0766-25-9176